アメリカの大学で何を学ぶ？

多彩な専攻分野と自由な学び

アメリカの大学の大きな特徴は、1,300にも及ぶ多様な専攻から、自分の学びたい分野を自由に選べることです。ここでは、専攻選びの考え方と、どんな専攻がアメリカにあるのか確認してみましょう。

入学決定後に専攻を「登録」

日本の場合は学部ごとに入試を行うのが基本になりますが、米国大では入学審査は大学全体で行い、合格時や合格後に学びたい専攻を「登録」するシステムになっています。登録後、基礎科目から順次履修し、徐々に深い専門領域を学んでいくことになります。

大学の卒業単位は平均120単位になります*。そのうち専攻の単位は50〜80単位程度、また基礎能力の向上や他分野への理解を深め人間性を高めるための教養科目が約40単位、残りは専攻を問わない自由選択となります。

*専攻により、120単位以上の履修が必要な場合があります

専攻の変更は自由

選んだ専攻は原則、届出のみで途中変更することができます。

アメリカの大学では、実際学んでみて、自分に合っているかを確認していくことができます。また日米を問わず、大学で学ぶ中で、学びたい分野が変わることも十分にあり得ます。実際、約30％のNCN学生が大学進学後に専攻を変更しています。

日本の大学生以上の方についても、日本での学部学科と関わりなくアメリカの大学の専攻を選べます。詳しくは大学生・社会人のアメリカ大学編入・留学のページをご覧ください。

専攻分野の組み合わせで
さらに広がる可能性

アメリカの大学では、複数の専攻分野を組み合わせて学ぶことができます。例えば機械工学とコンピューター、音楽とビジネス、国際関係学と政治学など、色々な可能性が考えられます。

Major（専攻）とMinor（副専攻）

専攻は英語ではMajorと言います。これに対して、サブ的に追加で学べるものとしてMinor（副専攻）という括りがあります。専攻分野により、Majorにするには平均50〜80単位ほどが必要となりますが、Minorは指定の20単位前後を履修することで認定されます。

就職活動の際には、例えば「機械工学専攻、コンピューターサイエンス副専攻」といった一定の肩書きを履歴書に書けることになります。専攻によっては、関連分野を副専攻として学ぶことを義務付けている専攻もあります。

Double Majorと専攻選びの考え方

これに対し、専攻（Major）を２つ完了することをめざすのがダブルメジャー（Double Major）です。ダブルメジャーの多くの場合、全く異なる専攻を２つ学ぶわけではありません。基礎科目を共有する関連専攻（ex. 機械工学と材料工学）や、専攻分野の中に一部要素として含まれている専門分野をより深めるというケースが多くなります。

例えば国際関係学では、歴史・地理・政治・経済・語学などを複合的に学ぶことになります。このうち、最も興味のある政治学の単位をより多く積んでいくことで前述のMinorや、さらに伸ばして２つ目のMajorとしていくことができます。この場合、「国際関係学・政治学専攻（Double Major）」のような肩書きになります。NCN学生の中には３つの専攻を学ぶ（Triple Major）といった強者もいます。

実際、ダブルメジャーについては社会的評価が高くなりますが、それ以前に自分の興味のあることを追いかけていくうちにダブルメジャーになったという声もよく聞かれます。あまり考えすぎずに、純粋にご自身の興味や楽しそうなものを選んでいくのが一番良いでしょう。

どんな専攻がある？

各大学には大きい大学で約150〜200専攻、標準的な大学でも100専攻前後は設置されており、大規模な大学ほど細かい領域を網羅し、研究などの設備が必要な専攻を設置しているという違いがあります。

また、例えばビジネスやコンピューターなど、一般的に人気（＝履修希望者の多い）専攻についてはほとんどの大学で設置されている一方、大学の規模や予算によりさらに細かい分野が充実していたり、上級生向けの講座数が多いなどの違いが出てきます。しかし、カリキュラムの上では基礎科目については各大学ともあまり大きな違いはありません。ですから、費用が気になる場合は基礎科目はNCN特別奨学金実施大学で費用を抑え、途中から上級生向け科目のラインナップが充実している大学に転学するのもひとつの方法です。

主要専攻解説

主な専攻一覧（分野別）

※本リストは一般的な専攻分類資料をもとに作成したものです。分野によっては本機構受入大学で選択できない場合や、四年制大学では取り扱いが無い（二年制やコミュニティカレッジの扱い）の場合がございます。また、日本語での専攻名については機械翻訳を併用しているため、本サイトの他のページや本機構各種資料と表記が異なる場合がございます。どうぞご了承ください。

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