ジョージワシントン大学で国際関係学を専攻した内田さん。在学中に、客船に乗って世界9か国を回りながら、船上の教室で授業を受け、上陸したそれぞれの国で人々やその生活に触れる「洋上大学」に参加した。アメリカ中の大学から留学生を含むさまざまな学生が集まるミニ世界と、実際の世界とを体験するプログラムを中心に聞いてみた。

※この記事は旧サイトからのアーカイブ記事です。情報は収録当時のものとなりますのでご了承ください。

世界の実情を知って、国際開発への関心を高めた

洋上大学(semester at sea)参加のきっかけは?

とにかく世界の実情を自分の目で見たかったんです。

印象に残っていることを教えてください。

南アフリカは、街は都市化して平和そうなのに、人種差別がいまだに残っていて、警察にも守ってもらえない外国人の話を聞き、愕然としました。また、インドでは、下層カーストの人の家作りを手伝ったのですが、生き生きとクラス現地の人と出会い、かわいい子供たちと一緒に作業をしたのが楽しかったですね。

国際開発に関心があるんですね。

国際開発には功罪両面があります。授業では、開発援助がかえって現地の貧富の差を広げているという事例を学びました。開発は現地の人と相互信頼を築きながら進めることが基本なんです。でも、それがされずに、ひずみが生じる場合も多いのです。私は、洋上大学で、自分が偏見のない態度を示せば、異なる文化圏の人も心を開いてくれることを何度も実感しました。それを踏まえて、国際開発スタッフが現地で見せる笑顔の重要さについての文章を読んだとき、納得がいきましたね。

(2024追記)内田さんはその後コロンビア大学大学院を卒業され、国際ビジネスの世界で活躍されています。

Semester at Sea紹介映像 

※本機構はSemester at Seaの運営に関与しておりません。内容等に関するお問い合わせはご遠慮ください。

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